情報の多面的な捉え方

how to catch information 思考法

最近、考えていることを書きたいと思います。何かというと、「情報収集」と「意思決定」についての実践方法です。

なぜ、こんなことを考えているかというと、現在のようなデジタル社会においては「情報」が簡単に取得できるようになっているからです。それは同時に、意図せずに質の低い情報も手にしてしまう可能性も高いということです。

なので、これからの社会を渡り歩く上で、情報収集とそれに基づいた意思決定がテーマとしては避けられないと考えています。

1. 多面的な捉え方

結論から述べると、情報は多面的(複眼的)に捉えることが大切だということです。

多面的とはどういうことか?簡単な例を幾つか紹介します。

先ずは、時間軸で捉えると「長期的」「短期的」が該当します。損得の軸で考えれば「メリット」「デメリット」です。質の軸で捉えると「表面的」「深層的」などが思いつきます。

つまり、収集した情報は、上記のような複数の面で整理しましょうということです。もっと具体的に言えば、仕事を例に考えたときは、今の仕事は自分のキャリアに長期的にまたは短期的にどのような意味を持つのか。

転職を考えたときのメリットとデメリットは何か。この参考文献に記載されている情報は一般的な内容なのか、それとも個別に深堀された内容なのか、などです。

そして、多面的に整理した情報に基づいて、その内容を自分の性格や価値観といった天秤にかけて「意思決定」していくのがよいと考えます。

何を当たり前のことを言っているのかと思われた人もいるでしょう。しかし、これを実際に効果的にできている人は一体どれほどいるでしょうか。

2. 偏る情報

最近は特にネットなどから膨大な情報が発信されています。これらの情報は幾分か「短期的」「メリット」「表面的」に編重しているのではと感じています。

その対極にある「長期的」「デメリット」「深層的」などには一切言及していない情報も多く散見されます。営利目的が絡んでくると、どうしてもこの傾向になってしまいます。

情報を受信する側も、多面的に情報を整理してから意思決定しないと、後に困ることになるのです。

なので、最低でも今回紹介した「長期的」「デメリット」「深層的」の面でも情報を捉えてみてください。次の意思決定におけるケアレスミスを相対的に減らせるでしょう。

ただ、注意点としては、捉える面を増やせば増やすほど、整理するのに時間がかかります。この辺りはトレードオフの関係です。

ある程度、情報が整理できた未完の段階でも、思い切って意思決定していくことが求められる時代になっていくでしょう。

是非、情報を整理する自分の複眼を磨いていきましょう。意思決定のスピードと精度が格段に上がっていくでしょう。

まとめ

最後に重要な点をまとめておきます。

  • 情報は多面的に捉えることが大切
  • 面としては、「長期⇔短期」「メリット⇔デメリット」「深層⇔表面」など
  • 営利目的が絡むと情報は「短期」「メリット」「表面」に編重しがち
  • 収集した情報を多面的に整理して天秤にかけて意思決定する
  • 整理が未完の段階でも、思い切って意思決定することも求められる