【読書のすすめ (No.4)】20代からはじめるキャリア3.0

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皆さんは「働く意味」を深く考えたことがありますか? もう少し簡単に質問すると、誰のために、何のために働いているかということです。

「そりゃ、自分自身や家族のために決まっているじゃん」
「私は給料をくれる勤め先の会社のために働いていますよ」

多くの方は、自分(家族も含む)や会社のために働いているのではないでしょうか。この考えは決して間違いではないと思いますし、私も以前は同じ理由でした。

ですが、世の中、つまり社会という存在がすっぽり抜け落ちていると感じます。今までの働き方はそれでも大きな問題はなかったと思いますが、これからの時代では「社会」との関係性を意識した働き方が必要になってくるでしょう。

その理由を知るために、今回は「働き方」に関する本を紹介します。自分らしさを活かしながら、社会に求められる働き方(ライフキャリア)を実現するための考え方が学べます。

1. 書籍情報

【題名】20代からはじめるキャリア3.0 誰でもできる生涯現役の働き方
【著者】野津 卓也
【出版】亜紀書房 (2012年8月)
【価格】定価 (本体1200円+税)
【購入】Amazon.co.jp

2. おすすめの方

  • 働くことの意味を見失っている方
  • 職を得ることの本質を知りたい方
  • 自分らしい働き方を実現したい方

3. 得られること

  • 従来の働き方に関する知識
  • 理想の働き方の思考方法
  • 自分らしいキャリアの作り方

4. 個人的な感想

国の財政悪化による社会保障の不安定化やグローバル化の進展による社会構造の変化など、世の中の環境は常に変化していっています。このような時代において、他力本願型や自己中心型の従来の働き方から脱し、自分らしさを活かしながら、社会をより良くしていく働き方(ライフキャリア)を実現していく必要がある。

本書の要旨はこんな感じです。世の中の急激な変化に対する危機感と、個人レベルでの自立したキャリア構築の必要性という点では私も同様の考え方です。

また、最近は人工知能やロボット技術などのイノベーションの発達も著しく、将来的には大部分の作業ベースの仕事から、一部の高度な判断を要する仕事も代替される可能性が強くなってきました。つまり、従来の仕事の大半が無くなって、失業者が大量に発生する危険性があるのです。

このような状況において、個々人はどのように行動していけばよいのか。正直、私にも正解が分かりません。しかし、だからこそ、常に情報を収集し、自分の頭で考え、自分の人生を切り拓いていくしかないと感じます。

また、将来の不安などネガティブなことばかりに目が行きがちですが、その横には多くのチャンスも同時に存在していると私は考えます。動き出すかどうかは自分次第です。