自立塾、はじまる(第2話:哲学編)

前回に続き、「コツコツ個人の自立塾」の説明をします。第2回目の今回は、自立塾の「理念」について話したいと思います。「理念」とは塾の運営にあたり、こうあるべきだという根本の考えを表現したものです。

理念の定義や構成要素には諸説ありますが、私なりの解釈で定めました。図1に自立塾の「理念」を図示します。では、理念を構成する各要素を順に説明していきます。

理念図1:理念

信 念(Belief)

“自(考+立+走+助)”

行動の基礎となる考えとして「信念」を定めました。自立塾の「信念」は4つの言葉(自考、自立、自走、自助)から構成されております。自分自身で「考える」、「立つ」、「走る」、「助ける」を実行し、それを積み重ねることの大切さを表現しました。

要 求(Social needs)

“リーダーシップ、変革、共創”

私たちが生活する社会において求められるものとして「要求」を定めました。時代の流れにより求められるものは変化していきますが、現時点の社会ニーズとして3つの言葉(リーダーシップ、変革、共創)を挙げました。3つの言葉に対する私なりの解釈をお伝えします。

「リーダーシップ」とは、周囲の人々に働きかけ、力を引き出し、調和させることにより、様々な課題を解決していく力のこと。「変革」とは、ますます加速する時代の流れに対応するために、古い考えや硬直的な組織を刷新していくこと。「共創」とは、自前主義を脱し、異分野のパートナーと協力して新たな価値を創造していくこと。

展 望(Vision)

“自立した個人が好きな分野で社会貢献に挑戦している未来”

「信念」および「要求」を踏まえて、自立塾を通じて実現したい未来像を「展望」として定めました。ここで、「自立」と「社会貢献」という言葉に対する私なりの解釈をお伝えします。

「自立」とは「精神的な自立」と「経済的な自立」を意図します。「精神的な自立」とは、目的、目標、判断軸、価値観をもち、主体的に行動できる状態を指します。また、「経済的な自立」とは、国や1つの会社に依存せずに、収入源を創造、多角化していける状態を指します。

「社会貢献」とは、内需拡大(物・サービス)、雇用創出、文化発展、技術革新、慈善活動、教育活動などを指します。

資 源(Resource)

“知識、能力、知恵、経験、人脈”

「展望」を実現していくための「資源」を定めました。自立塾の「資源」として、5つの言葉(知識、能力、知恵、経験、人脈)を挙げました。私一人の資源は限られていますが、塾に集う人々の資源を結集すれば、必ずや「展望」を実現することができると信じています。

使 命(Mission)

“向上したい個人に自立戦略を提供し、社会貢献を実現するリーダーの育成を目指す”

最後に「展望」と「資源」を踏まえて、自立塾が果たすべき役割として「使命」を定めました。「資源」により生み出された「自立戦略」を塾生に提供し、個人が自立するための支援を行います。

個人が自立していく過程で、社会との関わりや、社会貢献を実現するための方法論も学んで貰います。自立塾を通じて、自立して社会貢献を実現する次世代のリーダーを、一人でも多く輩出していきたいです。